ハンティング ー 自作 簡易箱わな制作 #3

WORKS-hunting

あいにくの天候で雨、雪の中での作業となりましたが設置をおこないました。
途中経過はさておき、設置した箱わなを崖の上から撮影した写真を最初にお見せしようと思います。
どこに箱わなをしかけたかわかるでしょうか?

ゲートが派手なのでばれていると思いますが、私的には、なかなかうまく艤装できたように思います。
この撮影位置(崖の上)は、獣道の一つで、イノシシが畑の様子をうかがう際につかっています。
この位置からは、ぱっと見ただけではわなとは気づかれない感じになったように思います。
ちなみに、わなを設置したところは、獣道が4、5本も交差するメインストリートです。
私は新米なので、腕もノウハウもありません。
イノシシが大挙してくるような餌の調合も知りませんので、少しでも怪しさを隠すたに、笹や、つたで艤装してみました。

近くで見るとこんな感じです。

わなの周囲にもかるく笹や、つたをおきました。
もしかすると、笹で周辺の見通しが悪くなり、逆にイノシシに警戒されるかもしれませんが、まずは、これで餌をまいて様子をうかがおうと思っています。

■ 動作テスト

艤装した状態だとワイヤーが草木にひかかる可能性がありましたので、軽く動作テストを行いました。
まずは、トリガーのセットから。
セットは簡単で、下記のようにトリガーと金網の間にストッパーを挟みセットを行います。
この状態でゲートの安全ピンを抜けば、設置完了です。
見にくいと思いますが、赤の線のわきには、透明な糸(釣り糸)を張ってありストッパーに固定してあります。
この赤いワイヤーをひかけると、ストッパーが下方向に引かれ、檻から外れてトリガーが起動します。

下記は動作テストの様子です。動画では、すでにトリガーはセット済みの状態です。
これから安全ピンを抜き、ワイヤーを笹でひかけてトリガー、ゲートの動作確認しようとしているところです。
一人の作業でしたので、実際に自分が箱わなの中で捕まってみるわけにはいきませんでしたが、正常に動作することを確認できました。
(箱わなの中からゲートを上げることはできなので、一人で箱わなの中で起動させてしまうと出れなくなってしまいます。)

少々起動させるまで、チェックなどでもたついていますが、大目に見てやってください。

■ 箱わなの設置

〇 搬入経路

時系列を戻しますが、設置は下記の経路で行いました。
当初、畑のわきに設置するので、畑を通っていこうとも考えたのですが、道幅の問題、搬送方法、距離の問題(数人でかついで、結構距離をあるく)と、極めつけは、畑を囲う柵を超えないと入れないなど、あまりに苦難の道なのであきらめました。(柵の高さは約1.6~1.8mあるので結構つらい)
それよりは、リヤカーにわなを載せて畑脇の登山道を上り、崖をロープでおろす方が現実的であると判断しました。登山道は一応舗装されていますので、何とかなるかと思ったからです。

搬入ロマップ

ですが、搬入路を上り口から見上げると、こんな感じです。(後日撮影しました。)
印のついている、はるか先にゴールがあります。

上の到達地点から搬入路を見るとこんな感じです。印がはるか下に見えます。
しかも、途中の道が見えなくらいの勾配がある激坂です。
民家の屋根がはるかに下にあり、海が目線の高さにあるような高さまで引き上げました。

崖からわなをロープでつるしながらおろしたのですが、この高さと勾配です。
足場がないくらいの崖な上、建物の2階以上の高さがあります。
箱わなのゲートの高さは約1.8mありますので、かなりの高さであることはわかっていただけるかと思います。

〇 搬入作業

残念ながら、搬入作業風景は、あまりに過酷で撮影する余裕はありませんでした。
撮影に気をとられると事故を起こしそうでしたので、安全第一を優先してあえて撮影しませんでした。
まずは、リヤカーで崖の上までわなを引き上げたのですが、途中で休むことはできません。
激坂なので、気を抜くと坂の下まで落ちてしまいそうなので、常にリヤカーを引いて上りきりました。
重量はどのくらいあるかわからないのですが、太もも、ふくらはぎが痙攣し、息が切れてました。
さらに、リヤカーを引いている最中にアクシデントが発生しました。
リヤカーが重量に負けてしまい、ホイルが割れてしまいました。
車体が傾き、まっすぐに進まない状態でしたが、そのまま無理やり引き上げました。
リヤカーのホイルが錆びていたこともあるのですが、わなの重量が意外とあったのと、激坂を上ったので負荷がかかってしまったのだと思います。
その後は、ロープをわなにかけて、わなを崖で支えつつ、片手でロープを調整しておろしました。
こちらも、気を抜くとわなとともに崖下に落ちてしまうので、両手、両足、両目に集中しながらおろしました。崖下に達したところで、ロープを使いながら位置を調整し設置を完了しました。

〇 激戦の痕

激戦の痕です。
力任せに引っ張ったこともあり、リヤカーのホイルがあらぬ方向にひん曲がってしまいました。
漁場で使っているリヤカーなので、潮風で錆びていたせいもあるでしょうが、わなを運ぶ前までは普通に使用していました。少々無理させてしまったみたいです。

拡大するとこんな感じで、錆びていたところが全部吹っ飛んでしまい、車軸のベアリングもホイルから外れてしまいました。

■ ハンティング開始

この日は、艤装、トレイルカメラの設置、撒き餌をセットしました。
まずは、トレイルカメラの様子を見ながら猟期いっぱい頑張ってみようと思います。
悪さするイノシシを猟期中に捕まえられるかどうかはわかりませんが、昨年からの目標であった「ハンティング開始」は達成できました。
ハンティング開始のきっかけは、イノシシに畑や近隣の庭先を荒らされたことがきっかけでした。
色々とあいまいなままスタートしてしまいました。
特に不安だったのは、自分に止めをさせるのか?ということでしたが、今は、止めをさせると思います。道具をDIYする過程で、ちゃんと向きあえたように思います。
新米で役にたてないかもしれませんが、今後も田舎の警備員として活動していこうと思います。

■ 次回

箱わなの制作は今回で終了です。
次回は、別のことをやろうと思います。
もしよければ、また見ていただけると幸いです。

タイトルとURLをコピーしました