12月15日以降、罠の不具合や手抜きで3頭逃してしまったので、おとなしく籠って中継器 2号機の制作を行っていました。
本当なら昨年末までに投入したかったのですが、やっと年を明けて目途が立ったところです。
試作機は、現在も稼働中ですが、不具合も見つかっており、2号機では改善しておく必要があります。試作機では、下記の問題が発生していました。
- 回路不具合
電源制御回路に問題があり、規定通りに省電力動作ができない不具合がありました。
試作機は、何とか修正して動かしましたが恰好の悪さと、部品が宙に浮いている状態ですので少々不具合が心配です。 - 部品問題
現在使用している部品の安定性と今後の部品の入手性など、今後が少々心配な状況なので、安価で最適な部品に交換したい。 - 内部配線ケーブルが固くてすぐに切れる
中華製の配線ケーブルを使用したので、内部配線ケーブルが固くて取り回しが厳しいです。
さらに少し力を加えると切れることもあり、私は何度かストレスで発狂しました。 - 電源ケーブルがスペース的に厳しい
お安く売っているUSBケーブルを電源ケーブルとして使用したのですが、ケーブルがスペースを占有してしまいます。今は無理やり押し込んでいますが、ケーブルにストレスがかかっているので、よろしくない状態です。 - 太陽電池充電中にバッテリー電源供給がカットされる
恥ずかしなっがら稼働中に見つかったのですが、現在使用しているバッテリーは充電時には給電がカットされてしまいます。通信の中継器なので、昼間動かないではちょっと困ります。
今後の計画で、昼間にも動作してもらわないと困るので今回改善を実施しました。
〇 回路不具合対応/部品問題
試作時に修正した回路設計時に部品変更も行い、基板発注を行いました。
ですが、なぜか思い通りに動かず、年末/年始は前世紀のサラリーマンのような徹夜生活を行っていました。やっと年を明けてから、原因が判明し対策を行うことができました。
問題の部品はMOSFETだったのですが、ご存じの通りMOSFETにはエンハンスメント型とプログレッシブ型があります。
データシート(の部品記号)をみて、エンハンスメント型を選んだつもりだったのですが、なんと、プログレッシブ型でした。せっかく買った部品が使えないと信じたくなくて、粘ったのですが、やはり間違いでした。
ですが、このおかげで、何度も回路図を見直しすることになり、不安定動作となりそうなバグを見つけたのでよしとします。
回路にバグはあったのですが、見た目はわからないように修正してあります。
基板色は間違えないように赤から黒に変更してあります。
デバッグを繰り返したので、基板掃除が不完全ですが新基板はこのような感じです。
〇 内部配線ケーブルが固くてすぐに切れる
前から、安いのでこのような中華ケーブルを使っていたのですがよく切れます。
今まで手元にあり、残っていたので仕方なく使ってきたのですが、精神的に限界がきました。
モノの信頼性や作業効率も落ちるので、内部配線ケーブルを全交換することにしました。
柔らかいケーブルはないかと探したのですが、内部配線用の協和ハーモネットスリムロボットケーブルを見つけました。
試しに使用してみたところ、外装はゴムで非常に柔らかいケーブルでした。
折り曲げストレスはほとんどなく、はんだ付けした部分から切れるような心配もありません。
素晴らしいケーブルだとおもいます。
もっと早くに切り替えておけばよかったとおもいます。
ケーブル交換ですべての不満が解消しました。他のユニットにも積極的に使用しようと考えています。
〇 電源ケーブルがスペース的に厳しい
給電、充電用に、市販品のUSBケーブルを使用していたのですが、コネクタ部が大きくて邪魔です。
L字型に曲っているケーブルもありますが、お値段が高いので使用に躊躇しますし、市販品に合わせるとケースを大きくする必要があります。
USBケーブルごときでケースを大きくしなくないので、今回は、自前でL字ケーブルを制作することにしました。
左側の黒いUSBケーブルが自作品です。
右側の白いUSBケーブルは標準的なものですが、ケースに収める場合、印部分あたりまで収を収めるスペースが必要となってしまいます。
たったこれだけのことでケース全体を大きくしたくなかったわけです。
下記のような感じで、給電用、充電用にUSBケーブルを制作しました。
ケーブルも柔らかく折り曲げても大丈夫です。
まあまあの出来ではないかと思います。
〇 太陽電池充電中にバッテリー電源供給がカットされる
この件は、私のチョンボです。完全に失念していました。
汎用のバッテリーを使う場合、安全のために充電時には、給電をストップするバッテリーがあります。
今回採用したバッテリーも、この仕様でした。
対応策としては、太陽電池が発電を始めたときには、給電を切り替えるようにケーブル固定部品に忍ばせています。(外観は今まで通りです)
〇 今後の対応
2号機で完成度はある程度あがったとおもいます。
2号機まで投入すると、自分の猟場は死角がなくなる予定です。
まずは、天候をみつつ2号機を投入して、自分の猟場の死角をなくす予定でいます。
改修は、今回で終わりではなく、今年中にあと1~2回程、改修を予定しています。
現在、箱罠用のセンサーを制作中ですが、それが終わり次第、くくり罠用のセンサーも根本から改良する予定でいます。ヘタッピな腕をカバーできるよう、さらなる改善を行う予定でいます。