RICOH Theta マウント #3

THETAマウント

今回は、部品設計は終わったので、3Dプリント部品をアセンブルしてみます。
3D CAD上で、ある程度は確認できるのですが、アセンブルしてみないと不具合の出ることがあります。FDM方式の3Dプリント部品の場合、プリント解像度はノズル径となることと、どうしてもエッジが微妙に膨らみます。
設計時に、プリンタ特性を考慮し、ある程度膨らむことを考慮して設計しているのですが、最後は、組み合わせてみないとわかりません。

■ アセンブル部品リスト

アセンブルを行う3Dプリント部品リストを下図に示します。
今回は、THETA操作棒以外の部品をチェックします。
THETA操作棒部分は、調整が必要なので、今回は保留します。

アセンブル部品リスト

下図は、3Dプリント部品に組み付けテストを行った部品のリストです。
基板は、ねじ穴があっていればいいので、アセンブリ完了後に最終確認するつもりです。

組付け部品リスト

■ アセンブル

下記の順でアセンブルしました。
a. 5010ファンとファン収納ケースのアセンブル
b. ファン収納ケースと基板収納ケースのアセンブル
c. 台座とステッパー、リミットSWのアセンブル
d. 台座と基板収納ケースのアセンブル
e. カメラ台座、カメラ台座脚と、ファン収納ケースの仮アセンブル

結果としては、いくつか不具合が見つかり、設計を修正しました。
見つかった不具合は、以下の通りです。

不具合-1) Thetaに接続するUSBコネクタの挿抜ができない。
今回は、この字型のUSBコネクタを使用するのですが、挿抜するための穴がありませんでした。

不具合-2) Theta操作棒の可動ネジが渋い
当初、3Dプリント品にネジを切って使用する予定でしたが、少し渋かったです。
このため、ステッパーに余計な負荷を与えてしまう可能性と、渋いとネジがバカになる可能性があるので、六角ネジを代替品として使用することにしました。

5a. 5010ファンとファン収納ケースのアセンブル
b. ファン収納ケースと基板収納ケースのアセンブル
c. 台座とステッパー、リミットSWのアセンブル
d. 台座と基板収納ケースのアセンブル
e. カメラ台座、カメラ台座脚と、ファン収納ケースの仮アセンブル(確認後に溶着しました)

■ 新兵器

今回は、ちょっと新兵器を使用しましたので紹介します。
私は、普段は、力のかかるネジ止め部分は、ナットを3Dプリント品に仕込む方法を使用しています。
今回は、台座部分に3Dプリント品用の鬼目ナット(?)を使用しました。
このナットは、3Dプリント部品に下穴を設計しておいて、そこにはんだごてなどで熱した鬼目ナットを差し込んで溶着します。(差し込むところの画像はとり忘れました)
結構強烈に固定されます。特に回転方向は強いように思います。
六角ナットを3Dプリント品に仕込んだ場合、強くねじ止めすると、六角ナット付近が壊れることがありますが、この鬼目ナットは、横方向の力には強そうです。
ちょっと差し込み方にコツがいるのと、差し込むためのスペースがかなり必要なので、使用できる個所は限られますが、うまく使うと便利だと思います。

鬼目ナット

■ 次回

次回は、基板を作成しようと思います。
少々、個人的な理由でバタバタしていて時間が取れないかもしれませんが、でき次第掲載する予定です。もしよかったら、またのぞいてやってください。

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