私の顕微鏡には照明はついていなくて、照明が欲しい時には撮影用の小型モバイル照明を使用してました。最近になって、作業中に手の影や暗さが気になってきたので、照明をつけてみようと思いました。
ただ、私の使い方では、よくあるリング照明ですと、横に出っ張っていて邪魔そうなのと、四方八方から照明を当てる必要もなさそうです。
今回は、せっかくなので、USB 5Vで動作する小さいLEDライトを作ってみようと思います。
■ LEDライトのアイデア探し
まずは、本当にUSB給電可能な小さいLEDでは暗いのかを実験してみてみました。
使ったLEDは、中国から何かの部品を買ったときに、おまけでついてきたUSB LEDライトです。
SMD LEDが3個ついている簡易的なものです。
対物レンズのあたりから、このLEDを照射してどのくらい像が明るくなるのかやってみました。
すると、下記のように予想外にあかるくなります。
もちろん照射する方向で影ができますが、照射方向さえ気をつければ問題なさそうです。
また、明るすぎることはないので、調光機能も不要となり、シンプルかつ、小型化できそうです。
■ モデリング
早速モデリングを開始。
下記のようにテスタージグと共生するような形にしました。
鳥の口ばしみたいですが、手元からライトを表示するので、作業の邪魔にも光の影もできにくい位置に装着可能になりそうです。出っ張りも
照明のサイズは、幅:16mm、高さ:34mm、飛び出し高:12mmくらいなので、ほぼ邪魔にはなりません。小型化するために、LED基板はやや外向きに配置し、ミラーで反射して観測対象物を照らすようにしてみました。
■ 基板設計
LED照明のケースは、サイズ第一優先なので、ギリギリLEDとスイッチが入るくらいの基板にしました。一枚基板では無理なので、LED基板とスイッチ基板で構成し、基板間はコネクタではなく、ワイヤーでつなぐことにしました。
今回は、両面基板にしてもサイズを稼げないので、片面基板でレイアウトすることにしました。
■ 続きは、次週
続きは、実際にLED基板を作っていきます。
また、よかったら続きもみてください。