すこし時間が空いてしまいましたが、ちゃんと箱罠の誘引は継続しています。
最近は、山に餌が十分にあるのでなかなか箱罠に餌を入れても入ってくれません。
警戒心を解くには、すこしインパクトのある餌が必要だと思い栗を入れてみましたがダメでした。
山にイノシシはいないのか?というと、そうでもありません。
罠の見回り中にイノシシやシカに出会いますし、ヌタ場周辺は農道も含めボコボコにされています。
日が落ちるとイノシシは堂々としており、車で近づいても逃げようとしません。
今週は、母親とウリ坊3頭の家族に遭遇しましたが、車の前でも驚かず、堂々としていました。
箱罠のウリ坊は、相変わらず近寄ってこようとはせず、相変わらず遠巻きに眺めています。
霧の中で見にくいですが、ちゃんと2頭います。
今年は、どんぐり、山栗が豊作なので、わざわざ危険な思いをして箱罠の中の餌を狙う必要がないのだとおもいます。キノコを採りにいくと山の地表はドングリだらけです。
この状況ですと、イノシシは当分は山から出てこないとおもいます。
今年の猟期は、苦戦しそうな予感がします。
最終兵器の栗(虫食い)を投入したのですが、下記のように無反応でした。

去年は良い反応があったのですが、まったくダメっぽいです。
今年は、猟期中に箱罠で捕獲するのは少々難しそうな気がします。
唯一の救いは、この箱罠とヌタバを中心にイノシシの多数の獣道が形成されています。
これが今年の一番の成果でしょうか(笑)
〇 猟期の準備(猟場の探索)
箱罠周辺は、ウリ坊だけでなく成獣の通り道が形成されています。
相当に罠慣れしたイノシシ軍団が多いのだとおもいます。
今年は、仕事の関係であまりくくり罠を仕掛けることができなかったのですが、11月から猟期に入るので少しづつ準備をしています。
本日は、いくつかポイントを見て回りました。
また、有害獣駆除時期には税金さえ納めれば、捕獲できなかった場所でも捕獲できるので、ここ以外の狙っているポイントも回ってきました。そちらもいい感触がありました。

オレンジで囲んだ部分は箱罠です。赤線が獣道です。
丁度箱罠の前を通過するように獣道が形成されています。
箱罠前で捕獲してしまうともったいないので、箱罠に来る前か、箱罠通過後に捕獲したいところです。
見回ったポイントをいくつか紹介します。
ここは箱罠への入場口の一つ。
オレンジの線は土手で、3m程の高さがあります。画像は見にくいですが、赤い線が獣道です。
ただ、降りるための道なので罠を仕掛けるのは厳しそうです。

ここは箱罠から50m程離れたヌタバですが、通り道にもなっています。
夏あたりからイノシシが家族で暴れている場所です。
ここは丁度2本の木の間がメインの通り道で、最終的に手前から奥に抜けています。

こちらは、山から箱罠への裏口。
丁度、木のあたりに1mくらいの土手があります。出入り口として使っているようで、土手の手前と土手の下には足跡がきれいに残っています。

こちらは、箱罠周辺への表玄関。オレンジ部分から奥側は4mくらいの崖になっています。
イノシシやシカは崖を駆け上り、赤い獣道を通って入場してきます。

見回りを行った後は、くくり罠の整備をおこないました。
昨年猟期終盤に色々と問題が発生し空はじきが増えたので、それらを対策中です。
ワイヤーと仕掛けを少しいじりました。
ワイヤーのさび対策(塩害)、粘土、凍結対策が今年の自分のくくり罠の課題です。
あと、今年は圧倒的に罠を仕掛ける時間が少なくなったので、新たなくくり罠用センサーを制作中です。
〇 箱罠センサー試作0号機の整備
昨年から投入していた「箱罠センサー 試作0号機」ですが、丁度1年経ったので下図のように取り外して持ち帰り、中身を確認中です。1年中の山に放置すると電子部品類はどうなるのか、分解して確認する予定です。ちなみに外装下側は結構な量のドロ(なにかの花粉?)が付着していました。
湿気の多い場所に設置したので、メカニカルスイッチに錆などの影響が出ていると考えます。
(最近スイッチ動作がちょっと渋い気がします)
試作0号機で手ごたえと改良点をえることができたので、次のバージョンにできるだけ反映して投入しようと考えています。その間、この罠はしばらくワイヤー運用に戻ります。
ちなみに、わな作動センサー 中継器、トレイルカメラハンガー(トレイルカメラ画角調整用ジグ)も回収済みです。こちらはすでに検証済みで貴重な情報を得ることができました。

試作0号機は分解調査後、使える部品を流用する予定でいます。
〇 山仕事の後片づけ
栗も今週で収穫を終わりました。収穫量は昨年を軽く上回る量でした。
栗はイガが大量に出てくるのですが、果樹園の外に捨てるとイノシシを寄せたりすることが多いので、園内でたい肥を作ることにしています。
昨年のイガもたい肥となり、栗、桃、ビワに使用しました。
今年も大量のイガでたい肥を作っています。
また、涼しくなったので竹林内の枯れ竹を伐採しました。
親竹以外の不要な竹は、春に伸びないように処置済みなので、去年とは違い手入れが楽でした。
この調子で竹林も管理を続ければ、手はそんなにかからないような気がしています。
そして、この時期の最大のイベント:キノコの収穫もほぼ終わりです。
2週間前が収穫のピークでした。下記のように数も多く、形もよく、大きさも程よい感じでした。

1週間前は、「開き」が多くなり形もわるくなってきました。
収穫量は、2週間前と同等でした。

大きさは1本が大体20cm弱です。長さは2週間前と同じくらいのサイズですが、傘が開いている分大きく見えます。(が形が悪い)

そして、今週。
いよいよキノコの季節も終わりですかね。
写真は食べれないキノコも記録のために採取しました。

気象(大雨)のせいで溶けてしまったこともありますが、食べられるのは数本程度。形も悪いです。
匂いはそれなりにありました。
あとは、キノコの生態観察と新たな猟場開拓の為、何度か山に足を運ぶ予定でいます。
たぶん、データからすると来週はもう生えないはず。
今週で大体山仕事が片付きました。
後は、来年の猟期後半まで山仕事はしばしお休みとなりそうです。