マイホーム修理 地盤沈下修理 - 水平レベルの修正編 (2024/11/05)

休日

21年前に、あるハウスメーカーさんで自宅を建てたのですが、数年置きに定期点検があります。
前回の点検で水平レベルが許容範囲(基準)を超えたことが判明し、修理することになりました。
修理費用はハウスメーカーさん持ちで私たちが費用負担することはないです(のはずです)。
私は、もっと軽い作業かな?と思っていたのですが、想像以上の大工事で現在も進行中です。
自分の仕事ではなく職人さんの仕事なので、少々気がひけますが、めったにあるチャンスではないので観察させていただこうと思っています。

現在は、家の水平レベル調整が終わったところです。
これから、作業で壊れた内装や外構の復旧作業に取り掛かるところです。
本当は、水平レベルを戻すところから撮影したかったのですが、天候の悪い中、業者さんが約3週間休みなく、固い地盤に苦しみながらずっと外で作業されていたのと、玄関以外は穴ぼこだらけで落下の危険であるため撮影しませんでした。
また、土砂が玄関前に積み上げられていた状況でしたので、撮影しても土砂しかとれなかったことも理由です。
水平レベル調整中は、たまに床下から人の声がするという貴重な体験をすることができました。(わかっていても違和感があります)

文面での説明になりますが、水平レベル調整の作業内容をざっと説明すると、下記のような流れとなります。

  1. 地盤の再調査
    地盤を再調査しました。我が家の場合、約1年前に再調査を実施しました。
    本来ですと、今年頭から作業に取り掛かる予定でしたが、能登半島地震対策優先の為、専門業者が確保できず工事開始が遅れていました。
    10月に入ってようやく着手してもらえることになりました。
  2. 基礎の下に潜り込むための穴を掘る
    我が家は地盤改良の為、基礎の下に10mほど杭が打ってあります。
    水平調整は杭を調整するので、18本ある杭に人がアクセスできるように穴(縦&横)を掘ります。
    この時、家の周りは深い穴だらけとなり、掘られた土砂は再利用のために玄関前に保管されていました。
  3. ジャッキを基礎下に入れる
    直接目で見ていないので想像ですが、杭の位置にジャッキを差し込んでいきます。
    (多分、この時に杭を切断するのだと思います。切断された杭らしきものがおいてありました)
    ジャッキを全箇所に一気に差し込むことは不可能ですので、順番に入れていくのだと思います。
    この際に、粗く水平調整も行いますが、作業時に基礎や家の壁紙にクラックが入ることがあります。
    家の中に人がいる状態で持ち上げますので、作業中は、日に何度も「ミシ、ミシ」という音と振動を感じました。震度1の地震が長時間続く感じです。
    一番振動が大きかった日には、壁にかけていた絵が落下しました。
    終ったあとで、家の至るところの窓等が軽くスムーズに開け閉めできるようになったように感じました。長年かけて、気づかない程度に少しづつ立て付けも狂っていたのでしょう。
  4. 家の水平レベル調整をする
    家の内部で水平計測する人、外でジャッキを微調整する人が連絡を取りながら指定位置のジャッキを細かく最終調整し、家を完全に水平な状態にします。
    作業時間は約1日でした。この時は、たまに「ミシ、ミシ」という音と振動を感じました。
  5. 杭の再調整
    ジャッキで調整した高さに合わせて、杭を調整します。
  6. 埋め戻し
    家の基礎下の空間を人力で埋めます。
    その後、基礎下や家の周りの突入口を人手と重機でうめて転圧機で固めていきます。

現在の我が家は水平になったものの家の周りは「ホントになんとかなるの?」と思える感じになっています。まずは、玄関周りですが、こんな感じです。(土砂は基礎下に戻したので、かなり減りました)
基礎の立ち上がり部にクラックの入っている箇所もありました。

オレンジの付近の影響がすごいです。
まずは、右側の状況から。

21年前はアプローチ(駐車スペースをかねていた)と駐車スペースはフラットでした。
現在は、段差が20cm程度あります。
21年かけて徐々に段差が増えたのですが、今回の調整で一層拍車がかかりました。
玄関から駐車スペースに出る場合、下手をすると、こけてけがをするレベルとなっています。
さらに、階段下は基礎が見えちゃってます。

左側はもっと顕著です。
元々4、3、1は、同じ高さでした。
20年かけて土地が沈んで、庭とアプローチを区切るレンガが地中に埋まったので、2、3を同じ高さで自分が1段足しました。今回の調整で2と3が分離した感じです。
基礎に乗っかった4の土は一層高くなり、3のはるか上です。

そして、庭は工事のために土砂や資材置き場となっていたため、更地となりました。
排水用にコルゲート管を埋設してありましたが、今回の工事の前調査(地盤調査)で壊れてしまった模様です。現在、この庭は、雨が降るとプールになります。

あと目立つのは、家の配管類がボロボロです。
水平を取るために家を少し持ち上げていますので、雨水の管は外れています。
水道管、下水管は、以前フレキシブルパイプに交換してはありますが、たぶん、家が高くなったので、ギリギリになっているはずです。

外回りはこんなところでしょうか。
先週までは家を解体しているのかと思えるような状態でしたので、随分とマシになりました(笑)
今週から、家の内、外の補修にはいりますが、結構大変そうに見えます。

内装にもいくつか影響の出ている箇所があります。
まずは、ひどいところでは、クロスがこんな感じになっている箇所があります。

そして、なんか、内装でものすごく気になるのが、この部分です。
分かりにくいかもしれませんが、湾曲しています。
もしかしたら、今回の影響ではないのかもしれませんが…

外構や内装は何処まで元に戻してもらえるのだろ…と不安もありますが、現場大好き人間なので楽しみでもあります。
こういう箇所が今後どうなるのか、記録を残していこうと思います。

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