前回ご紹介した、わな、設置方法を改良したわなを実際に投入してみました。
今回は、残念ながら、設置直後に雪が積もってしまい、わなの発動条件は悪くなってしまいました。
わなの改良は、動作スピードと引き換えに凍結や泥にはめっぽう弱い作りにしましたし、積雪があってはわなは作動しない、または、作動してもくくれないという状態になります。
こういう状態でしたので、あきらめ状態でしたが…奇跡的に掛かりました。
状況的には喜べる感じではないのですが、自分にとっては初猟でしたのでうれしい限りです。
今まで獲れなかったイノシシが取れたので、何らかの成果はあったようにも思えますが、まだデータが不足しているように思います。
また、空はじき対応版を投入により、さらに新たな問題も判明したので頭を悩ませているところです。
■ １頭目
一頭目は積雪がありましたが、捕獲できました。
わなは、イノホイ製わなの改良版ですが、括った場所は何と鼻。
ラッキーパンチっぽい感じがします。今一つ改良の効果確認とはいかない感じがします。
イノシシが後ずさりできなかったという意味では、効果に期待がありそうな気はしますが、改善効果があったとは言い難いです。
■ ２頭目の状況
１頭目がかかった後に１週間くらいして、もう一頭、安心サイズのちっこい子がかかりました。
こちらは、後ろ脚でしたが、ちゃんと括れたようです。
ですが、同時に同じ獣道にかけていたわなは、空はじきしていました。踏板を奥まで踏み抜いてのですが、空はじきしていました。残念ながら、トレイルカメラ不調のため画像が残っていなかったのですが、全速力で走り抜けたような形跡がありました。おそらくは、今回かかった個体のわなにびっくりして走り抜けたのではないかと想像します。
さすがに全速力で走り抜けられたのでは、くくれないと思いますので、少々効果検証としては参考になりません。
■ 新たな問題（わなばれ）
調子にのって３頭目を狙い、餌場とわなを移動してわなを設置しなおしました。
餌場を作り、そこに通うイノシシの通り道にわなを設置して、とらえようと考えました。
狙い通りに何頭かよっては来ているのですが、空はじきはないかわりに手ごたえがありません。
わなの掘り起こされたり、荒らされた様子はないですし、足跡を見る限りわなのど真ん中を踏んでいるようにも見えます。どうも、わながばれているような気がします。
運よくトレイルカメラが、イノシシがわなを回避する瞬間をとらえていました。
イノシシはわなのど真ん中を踏んでいますが、踏んだとたんに気が付いて引っ返してます。
画像を見る限り、イノシシは完全に不意を突かれているようなので、視覚、においで回避したわけではなく、触感で判断したように思えます。
実際、このわなは、はじいてもいませんし、わなの一部がでているようなこともありませんでした。
もう一か所、足元までは見えないですが、同じような行動をとっている場面がありました。
撮影時間から、同じ個体だと思われます。こちらも、状況的にはわなばれしているように思います。
わなばれしたのは、この個体だけのように思いますが、次の日以降は、明らかにわなの箇所だけ獣道からそれて、餌場に近寄ってくるようになりました。賢い奴です。
このまま音沙汰がないようであれば、わなの移動を考えるしかなさそうです。
■ 次回
現在ちょうど猟期の前半部分が終わり、後半戦となります。
私の住んでいる地域は、毎年、１月、２月は雪が多い地方なので、雪との闘いになりそうです。
また、この時期はちょうど昨年突然とイノシシが消えた時期でもあります。
ですが、なんとか今期に色々と知見を蓄積できれば、来期はもう少し効率よく獲物を捕らえることができると考えています。次回は、今回発覚した問題を再現してみようと思います。
また、よろしければのぞいていただけると嬉しいです。
