LoRa(Long Range) わな作動センサー無線器
前に記事に書いたのですが、今回制作した機材は下記のような運用を行います。
私の農園は山頂付近にあり、暗闇や悪天候の日(積雪や大雨など)の見回りは危険を伴います。
また、普段は仕事をしていますので、常に日中に状況把握するのは難しいです。
携帯へ、わなの発動状況や異常を通知するような仕組みがあれば、どこからでも状況確認できますし、効率よく準備もできます。さらに、仕事の調整も可能です(フレックスなので)。
今回は、自分が行ったDIYの優位性(ホント?)を最大限に生かした、e-mail通知の仕組みを御紹介したいと思います。
■ 機器構成
まずは、ざっと機器構成を紹介させていただきます。
親機にはESP32を使用していますので、WiFIがあればインターネット接続可能です。
前述の絵には記載していませんでしたが、秘密基地では電源は利用可能ですが、WiFiルーターはありません。そういう環境ですので、代わりに、下図オレンジ部のように古い携帯を置いておきました。
古い携帯でテザリングを行い、WiFiルーターの代わりとしています。
基本的にメールを送るだけしかしない回線ですので、月額500円の格安SIMをいれてあります。
月500円程度なので、通信料も許せます。
■ 各種設定の方法
親機には、キーボードもマウスもついていませんので、WiFi接続の設定等は不可能です。
また、メール設定等色々と入力しないといけないのですが、まず、キーボードなしで設定するのは不可能です。かといって、キーボードとかマウスを付けるのは、やぼったいです。
そこで、ESP32にアクセスポイントとWebサーバーを導入し、携帯で接続/設定できるようにしました。
携帯で設定する場合を例にしますと、下記のような手順で接続するようにしました。
便利とまではいかないですが、キーボードなしに設定は可能になりました。
実際の手順は下記のようになります。
ESP32でAPを用意しておき(「TrapStaion」というAPを用意)、携帯等で「TrapStation」に接続します。
次にブラウザで、下記のようにESP32のアドレス(192.168.0.1)を指定して、ページを表示します。
そうすると、下記のようにWiFiの設定、メール設定などを表示されます。
必要な設定を行えば、以降は設定された時間間隔(1分~6時間)で定期的に監視し、結果をメールで通知してくれます。
下記のような内容のメールが携帯へ定期的に送付されてきます。
わなの状況と同時にセンサーの状況もわかりますので、わなの発動やわなセンサーの異常があればなるべく早く現地に向かい確認することになります。
■ 子機量産
量産するというほどではないですが、今後子機を増やす際にいちいちCNCで制作していると、時間がもったいなので、今回はいつものElecrowに子機基板の制作をしました。
自分の力量や狩猟にかける時間からして、そこら中にわなを仕掛ける姿は想像できないので、とりあえず1$で制作できる枚数(10枚ほど)を制作を制作しました。
本職が製造した基板はきれいです。(ちょっと写真は手ブレが発生してます)
さっそく、このうちの2枚を使って子機を増産しました。
現在は、ダイソーのモバイルバッテリーを接続して試験中ですが、問題がなければこれらの子機にも搭載して運用する予定です。
■ 次回
今週で、機能的な作りこみはほぼ終わりです。後はバッテリーの選定となります。
来週にはダイソーバッテリーのテスト結果も判明すると思います。
ここが予定通りにいかないと、運用上の問題が発生するので、かなり心配しています。
今は祈るような気持ちで見守っています。
よかったら、また、のぞいていただけるとありがたいです。