LoRa(Long Range) わな作動センサー無線機 – 子機ケース制作/デバッグ #7

WORKS-hunting

前回は親機のケースを作りましたので、続いて子機のケースを作ります。
下記は真上から見た図面です。真ん中を少しへこませたデザインにしています。子機は屋外で使用することを前提としています。ボディー真ん中が少しへこませてありますが、これはベルトを使って木などに固定できればよいなと思い、とりあえず少しへこませてみました。

下記は、斜め下からみた図面です。
あと、今までGPIOには何のセンサーも接続していませんでしたが、今回から、「磁気誘導スイッチ」を接続しています。これは、よくドアクローズ検知などに使われているセンサーで、磁石が近づくとスイッチが入るセンサーです。


■ 組み立て

ケースを組み立ていきます。部品は下記だけです。
基本的には子機基板自体はケースにセットすればよいだけなので、下記のようにねじ止めすれば出来上がります。

子機のケースくみたてで一番面倒なのは磁気誘導スイッチのセット。
できるだけ感度をよくするためにセンサーも配線もケース外壁内に埋め込みます。
前準備として、磁気誘導スイッチと配線を外壁内収納仕様にするため、磁気誘導スイッチにジュンフロン線をつないでおきます。

次に配線と磁気誘導スイッチを格納するスペースは、以下のように、あらかじめ外壁内に用意してありますので、ここに両面テープを貼ります。

両面テープを貼る前
両面テープを貼った後

両面テープを貼ったスペースへ、下記のように磁気誘導センサーをセットして固定します。

磁気誘導センサーをとりつけたところ

さらに、子基板のGPIOコネクタに磁気誘導センサーを接続するために、QIコネクタを接続したケーブルと磁気誘導センサーを接続後、ケースに配線を固定しておきます。

後は下記のように子基板GPIOと接続後ケースを組み合立てればOKです。

組み立て後、さらに磁石をくっつけるための金具(ワッシャー)を接着剤で固定しておきます。

■ 動作テスト

組み立て後の子機の動作テストを行います。
同時に、今回接続した磁気誘導スイッチの動作確認も行います。
親機に磁石の状態に応じたステータスが返れば、期待通りの動きとなります。

無事に正常動作することを確認できました。

■ 残作業(仕上げまで)

長々と作業をしてきましたが、このLoRa(Long Range) 無線通信には、使用目的がありました。
狩猟用わなの監視センサーとして使用する予定で制作していました。
なんとか、狩猟時期に間に合いそうです。
狩猟で使う箱わな、くくりわなは、セットすると毎日、見回りを行う必要があります。
見回り作業は、わなから、かなり離れ場所で獲物がかかっているかどうかを確認します。
誤解されがちですが、獲物に警戒されるので、近くまで寄って確認するわけではありません。
ですが、天候の悪い冬の時期に、仕事後に毎日山奥の暗い山に登るのは、つらい上に危険ですので、遠隔監視装置をつくっていました。
わなが作動すると、磁石が子機から離れるように「わな」にセットしておけば、どこにいても、様子を知ることができます。天候の悪い時でも危険な思いをすることなく、状況を知ることができます。こういう機材を買うと結構なお値段がするのですが、自作すれば3,000円以内で子機は制作できそうですし、親機も4,000円程度でできそうです。
下図は、自分の運用形態です。

ユースケース

このような運用を行うには、あと、下記の機能、環境を用意すれば実現でるはずです。
親機にESP32 WROOM32Eを選んだ理由は、これらの機能をお安く実現できそうだったからです。

  • WiFi接続機能
  • e-mail送信機能
  • ルーター接続環境

■ 次回

次週は、機能の搭載と、実際に狩猟山にもっていって接続試験をやってみようと思います。試験結果をみて、実使用に向けて、子機の改良を行おうと思います。
よかったら、また、のぞいていただけるとありがたいです。

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