実体顕微鏡を覗いたままで、テスター数値を読み取るためのジグ制作記録です。
■ 制作の動機
顕微鏡でプリント基板のパターンやチップの足などを見ながらテスターを使う際には、下記動作を繰り返し行います。
- 顕微鏡をのぞき、対象物にテスタープローブをあてる
- 顕微鏡から一旦目を離し、テスター数値を読み取る
この動作が積み重なると疲れるのと、顕微鏡から目を離したすきに手元が動いてしまい、正しい値が読み取れないことがあります。
「顕微鏡のカメラ画像を見ながらプローブをあてればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、両目で見る距離感や解像度はカメラ画像では得られないものです。少なくとも私には、単眼画像を見ながらの作業は不快なものでした。カメラが安物のせいかもありますが(^^;)
そこで、顕微鏡をのぞいたままで数値を読み取ることのできるテスタージグの制作を開始しました。
■ テスタージグとは
基板上でテスターを当ているところを撮影した画像です(安物カメラなので、画像があれてます)。
両眼画像は画像表現できないですが、立体的に見える基板や部品の上にテスター数値を表示しているのが、テスタージグです。
表示位置も、特定範囲内であれば移動可能です。
テスター表示以外にも、大きさ測定用のスケールと、マーカー(付箋代わり)などの機能を付加してます。
■ 制作過程
一見簡単なジグですが、手探りな部分もあり、あれこれと試作しながらジグ制作をおこないました。実現には、クリアしないといけない課題もありましたので、下記のような流れで、一応の完成にたどり着きました。下記の順で順次公開していくつもりです。
- テスタージグシステム構成
テスタージグ システム構成の検討過程を紹介します。 - データリンク検討
テスター出力データ解析、PCソフトとのデータリンク検証過程を紹介します。 - 光学ユニット検討
テスター数値と観測対象物を合成表示するための仕組みを紹介します。 - 機能
軽く、機能、操作性などを紹介します。 - 組み立て過程
ジグの組み立て作業過程を紹介します。
■ まだまだ続きます
まだまだまだ続きます。週1ペースで更新していきますので、よかったら、また見てください。