ハンティング ー 自作 簡易箱わな制作 #0

WORKS-hunting

狩猟免許取得後、年末に狩猟者登録を行いました。
猟期は11月~翌年2月末(自分の住む地域では)までですので、あまり、年末に登録するような方はいません。時期的な問題もあり、登録に関しては、色々な方にお世話になりました。
ただ、狩猟者登録しただけではハンティングを開始できません。
私はわな猟の免許を取得しましたので、獲物を捕らえるためのわなが必要です。
私はイノシシがターゲットなので、イノシシをとらえることのできるわなは、「くくりわな」「箱わな」の2種類になります。
メリット、デメリットを下記に示します。

わなの種類メリットデメリット方式
くくりわな・わなの単価が比較的安い(数千円~)
・軽量なので、比較的自由に設置できる
・わなの運搬、携帯が楽
・設置場所を見極める技術が必要
・獲物の逆襲の危険がある
獣道などに設置し、獲物の足をワイヤーでくくる方式
箱わな・比較的安全にとどめをさせる・重いので、簡単に運べない
・わなの単価が高い(安いものでも10万円~)
檻の中に獲物を餌などで誘い込み閉じ込める方式
わなの種類

私は、安全な「箱わな」で始めてみようと思いました。
理由は、初心者講習で講師の方から「箱わなから始めるのがいいよ」と勧められたことと、Youtubeで「くくりわな」に関する動画を見ると、イノシシの逆襲にあっている方がおらるのを見たからです。
とはいえ、「箱わな」は、自分にとっては少々高価なので簡単には始められません。
自治体によっては有害獣駆除者の登録を行うと無料貸し出ししてくれますが、私は新人なので有害獣駆除者登録はできません。
そこで、「箱わな」を自作しようと思い始めました。

■ 箱わなの設計

箱わなを作ろうと思い色々と検索してみると、ありがたいことに先駆者がおられました。
島根県HP(中山間地域研究センター)に「簡易型箱わな」の設計書が掲載されていることを知りました。
また、この設計書を参考に、さまざまな方々が自作されているようです。
私も「簡易型箱わな」の設計書を参考にさせていただき、ホームセンターでそろう部材で制作することにしました。
そろえてみると、現在ですと、大体17,000円くらいになったと思います。

箱わなの基本構成は下図のようになっています。(かなり端的に書きました)

わなの基本構成

基本動作としては、下記のようになります。

  1. イノシシを餌で檻の中に誘導
  2. イノシシが餌を食べる際に①のワイヤーにひかかります
  3. ひかかった拍子に①のワイヤーがひかれると、②のトリガーがはずれます
  4. ②が外れると、④蓋を支えていた③がフリーになるので、蓋は自由落下して閉まります

一口に、箱わなといっても色々な方式があります。
特に2~4は様々な方式があります。下図は、私の罠のトリガー部分の拡大図になります。
基本的に設計書通りに作ります。(素材は少し変えるつもりです)

トリガー部

イノシシが入ると、餌を食べるときに鼻で「イノシシがひかけるワイヤー」をひかけます。
誤解されがちですが、前足を狙っているわけではなく、鼻をねらっています。
そうすると、トリガーを止めているストッパーが地面方向に引っ張られます。
トリガーは、ストッパーにひかかっているだけですので、外れて、ゲートが自由落下します。
仕組みは簡単ですが、色々とと考えるところはあって、簡単に切れる素材ではだめですし、イノシシの目に留まるような素材では警戒されてしまいます。ここは、やりながら工夫を加えていくところとなります。
実際、様々な狩猟動画をみても、イノシシは、「イノシシがひかけるワイヤー」を意識している個体がいます。あざ笑うかのように顔を横に向けて、ひかからないように食べている個体もいます。
イノシシは、頭、目、皮膚感覚等かなり繊細な動物であることがわかります。

■ 部材の変更(と心配事)

設計書に記載されていた「ワイヤーメッシュ Φ6mm、目あい10 x 10cm」は、自分の住んでいる地域のホームセンターではそろえることができませんでした。
仕方ないので、「ワイヤーメッシュ Φ5mm 目あい15cm x 15cm」で代用します。
とは言え、目あいが15cm x 15cmだとウリ坊が潜り抜けてしまう可能性もあるのと、イノシシの口がワイヤーメッシュの外に出る可能性があるので、ちょっと心配な感じがします。
この辺りは、様子をみてから対策しようと考えています。

■ ゲート部分の組み立て

設計書では檻(ワイヤーメッシュの切断、接合)から行うことになっていましたが、自分はゲートから組み立てました。ゲート部分は、仕様書上は「Lアングル」を組み合わせて作るのですが、こちらも「Lアングル」の代わりに「コの字方アングル」を使いました。
ワイヤーメッシュを切断した後にサイズが合わないなどの問題がおきると大変なので、採寸とチェックを行うために、優先してゲート部分の組み立てを行いました。
非力な助手とともに、重く大きなアングルが組み立ててつつ、直角を出したりして、なんとか組み立てと採寸を行うことができました。
ゲートの大きさは、H x W=180cm x 90cmとかなりデカいものです。
体力に自信のある方2~3名くらいでやれば、もっと短時間に組みあがると思います。

ゲート組み立て風景

この日はホームセンターから部材の購入、運搬、ゲート部分の組み立て作業で終了。
意外に作業が進みませんでした。

■ 次回

次回も、引き続き箱わなを制作していきます。
簡単にできるかと思っていたのですが、意外と力がいるので時間かかりそうです。
またよかったら、のぞいていただけるとありがたいです。

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