FreeCAD用 左手マウスの制作 – その1

FreeCAD マウス

普段よりFreeCADを利用させてもらってます。
概ね満足なのですが、使用しているうちに少しマウス操作が多いように思い始めました。
少し煩雑だと思い始めたのは、[上面図」「正面図」のような視点の切替や「ワイヤーフレーム」「シェーディング」のような描画スタイル、「フィット」等の位置、サイズ調整などです。
部品の配置や描画等はマウスで十分なのですが、これらのコマンドを実行する際には、マウスをツールバーに移動する必要があります。
Part Design等の3D CAD操作だと、原点や視点を固定して部品を作っていくので、あまり視点や描画スタイルの切替はそんなには多くなように思います。
一方、現物合わせを行う際には、視点、描画スタイルを変えながら、現物に合わせる作業が頻発するように思います。(自分の使い方が悪いだけかもしれません。)
これらの操作性をよくするために、左手で描画、表示系の操作をできるようにしようと考えました。

FreeCADには、SpaceNavigator対応も入っていますが、自分には不向きっぽいのと、何より高いのでDIYすることにしました。
SpaceNavigatorのようなカッコイイものは作れないですが、現状を改善する程度のモノにはしようと考えています。

■ 左手マウスの基本メカ(方針)

左手で表示、描画系のコマンド入力を行うためのメインのメカとしてはDual axis Joystickを使用することにました。左手マウスで実行したいFreeCADコマンドは、結構な数があるのと視点系の指示がメインとなるので直観的な指示ができるかと思ったからです。
あとは、JoyStickと組み合わせて使用するJoyStick用のシフトキーをいくつか用意します。
左手マウスは、当たり前ですが左手をふさぐので、頻繁に使用するCTRLキー、スペースキーなども割り当て可能にすることで、マウスから離す頻度を減らすように配慮します。

■ 持ち手部の原型

いきなり3D CADで設計しても時間がかかるだけなので、まずは、粘土で原型を作ることにしました。
上手には作れないですが、アイデアを形にするのにはちょうどいいと思ったからです。
四角だったり、ひし形だったりと色々と作っては壊すを繰り返しました。
(恥ずかしいので、お見せできません)
最終的には、3D CADで設計しやすい下記の形状をベースとました。
円筒形をベースに、ボタンを配置する部分だけ平面にしたシンプルな形状です。
中に基板が入るので、平面の方が都合がよいと思ったからです。

持ち手の原型

■ 基板収納部

持ち手部の方針ができたところで基板収納部を粘土で作ってみました。
CAD上で、必要な部品を収納してみたところ、高さにして約20mm程度が必要であることがわかりました

土台の上に乗っけた

実際に手を置いてみたところ、手首が机から浮いてしまうことが判明。
手首が机から浮いてしまうと、肩こりや手首の病気につながるので、手持ち部分がなるべく低くなるように、再度デザインを調整することにしました。

■ 最終デザイン

基本デザインはそのままで、思い切って親指用のボタンをひとつにしました。


高さは、約15mm程度低くすることができました。
手首も下記のような感じで、机につけることができました。
まずは、これでCAD設計していこうと思います。

■ 次回

次回は、今回作った型を元にCAD設計を行います。
CADのテクも知識もないので、力づくで型を設計するつもりです。
またよかったらのぞいていただけると嬉しいです。

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