先週に奇跡的に雪の合間にイノシシが獲れたのですが、それからまたもや雪の毎日でした。
何度もやってくる寒波のため、無反応のセンサーを見守るしかない毎日でしたが、そうこうしているうちに、週末には狩猟期間も終わりになります。
明日くらいに現地に様子をみに行こうと考えています。
積雪中は何も面白いことはなかったので、今回の記事は雑談です。
2月は出猟できない日々が長く続きましたので、その間、センサーの改良を行っていました。
今まで制作してきた通信/センサー基板をバージョンアップし、昨日やっと基板工場に発注したところです。
最近は円安のため経費が苦しいので、輸送費削減のために基板をまとめて発注しました。(総額:$26弱でした)
発注した基板は、既存基板の問題点改善及び、試験用です。
緑色で示した項目が機能追加、試作項目です。
機器 | 改良点/拡張点 |
くくり罠センサー | ➀ 基板の小サイズ化 ② 新たな検知方式への対応 ③ 通信基板の装着位置変更 ④ 電源制御デバイス変更 |
中継器 | ➀ 太陽光発電回路の一体化 ② 回路バグ修正 ③ 通信基板の装着位置変更 ④ 電源制御デバイス変更 |
箱罠センサー | ➀ 太陽光発電回路の追加 ② 電源制御デバイス変更 ③ 省電力機能強化 |
箱罠センサー通信ユニット | ➀ 箱罠の遠隔監視/制御 |
くくり罠用のセンサーを中心に、2年以上試行を行ってきましたが、様々な猟法に対応できなかったり、欲しい情報が得られない等の不満が出始めました。
今回は、それらを解消するための試作/機能を盛り込んで回路化しました。
積雪の間、最も時間を費やしたのは、「箱わなセンサー」の省電力化と通信ユニットの設計です。
箱罠センサー1号機は、現在10日程度のバッテリー寿命なのですが、これを2~3週間程度まで伸ばしたいと考えています。
というのは、今期の積雪で現地にたどり着けないために、箱罠センサーのバッテリー無交換期間が2週間以上続いた結果、バッテリー切れをおこしました。
一方、くくり罠用のセンサーは3週間持つので問題なし、中継器に至っては悪天候が続きましたが、太陽光発電のおかげもあって、設置以来、一度もバッテリー切れを起こしませんでした。
この状況を踏まえると、箱わなセンサーもバッテリー寿命の目安としては2~3週間程度欲しいところです。
そういう事情もあり、箱罠センサー2号機は、バッテリー長寿命化試行の為に下記のようにバラシしてバッテリー寿命を実計測中です。
基板は結果を待っていると出来上がりが遅くなるので、見切りで発注しました。
基板が到着するころには、ある程度、結果が判明するかと思います。
今のところは、順調に推移しているように見えます。

通信ユニットについては、ブレッドボード上で開発中です。
今回は、このブレッドボード上の回路を基板にして発注しました。
開発中に色々と欲がでてしまったため、大々的な通信プロトコルの見直しも行う羽目になりました。
今期は、4つの機器に対して変更設計を加えるので、やることいっぱいですが、目途が付いたところで山に設置中の全機材を回収し、アップデートする予定でいます。
引き続き、3月以降もセンサー開発を楽しみつつ、有害獣駆除を行なおうと思っています。
できれば、次回の猟期には、市販品では実現できない最強システムを自慢してみたいものです。