今年初めて雪が積雪しました。
雪が積もるとくくり罠は役に立たないのでお休みすることにしました。
幸いに、実家の山は少し雪が積もっている程度でしたので、一人お勉強会をすることにしました。
すこし長くなりますが、私自身の記録も兼ねていますので、ご容赦ください。
降雪したお山には、よほどのモノ好きでないと入ってこないので、ほぼ新雪でおおわれています。
新雪には、動物たちの気配がきれいに残されるので、動きが見やすくなります。
個体数や動きを把握するにはよい機会であり、誰かに踏み荒らされる前に、散策することにしました。
流石に積雪すると車ではいけない場所が半分以上ありますが、概ね下記の黄線のルートをチェックしました。①~⑪で形跡を確認しました。
➀~⑤は、谷の山道で、⑧~⑪は尾根の道です。⑥は登山道。⑦、⑧は一つ山を超えた谷です。
➀ ポイント
このポイントは、道の両脇に獣道があります。
この付近は、水飲み場となっているようで山道を横切って、川に向かってイノシシが歩いていました。
どうも、この道は山頂から下って来る時にのみに使っているようです。
② ポイント
しばらくすると、川から山へ向かう足跡を発見しました。
こちらは、上り専門の道のようです。
ここは、常に斜面が崩されているポイントなので、手頃な罠ポイントをチェックしておきました。
後半戦の候補地です。
③ ポイント
メインの箱罠付近の道ですが、山道を使って川付近に降りているようです。
下りた場所には、赤線部に多数のイノシシの足跡がありました。
ここは、イノシシのメイン通りなので、罠を仕掛けないでいます。
雪が降ってもやはりきますね。
④ ポイント(メインの箱罠)
箱罠前が大賑わいだった模様です。
足跡をみると、警戒心がつよく箱罠手前で躊躇し、引っ返しているのがよくわかりました。
もしかすると、このイノシシ達は、箱罠経験者かもしれません。
反対側から撮影した画像です。一頭ではなく、群れのように見えます。
箱罠前で悩んでいたのでしょうか。食べたいけど、怖くて近寄れないという感じの足跡に見えます。
こちらは、暫く箱罠前で誘引すると面白いかもしれません。
箱罠自体を移動するのも面白いかもしれませんね。今年は移動も考えてみようとおもいます。
⑤ ポイント
⑤はメインの箱罠付近から単独行動しているイノシシの帰り道を見つけました。
草むらをかき分けると、すこしわかりにくいですが、赤線のような動きが見えました。
本日、雪が融けたところを狙って罠を仕掛けてみました。
先日より、センサーの死角がなくなり狩場全域(+隣村)をカバーしはじめたので、この付近も躊躇なしです。
一番手前の木の付近にあったイノシシの足跡を目安に仕掛けました。
丁度、地面に笹が落ちていますが、その左横です。我ながら違和感なく仕上がったとおもいます。
出来の良さを自慢したくて、あえてマークは入れていません。
どこに仕掛けたのか想像してみてください。
⑥ ポイント
山道は、人だけでなくイノシシも使っていっるようです。
途中で山をショートカットして山頂まで登っていました。
⑦ ポイント
くくり罠を設置しているポイントです。
メインの通りのはずなのに何も反応がないので、観察を行いまいた。
小型のイノシシが通っていました。
オレンジ付近に罠を設置していますが、きれいにわなを見切っています。
雪が積もって何もわからないはずなのに、罠手前で回避するとは…イノシシは天才ですね。
自分なら間違いなく踏むのですけどねぇ…(何が悪かったのかなぁ?移設かなぁ…)
⑧ ポイント
あまり見たことのない足跡がありました。
足跡が不鮮明でなにかわからないのですが、イノシシではなさそうですね。
ここ以外にも、2箇所ほどありました。なんですかね?シカ?
⑨ ポイント
谷に向かって下りるイノシシの足跡がありました。
尾根には、水飲み場はないのでやはり谷に降りるみたいです。この足跡は、①のポイントに向かっているものと思われます。
⑩ ポイント
ここは、先日、イノシシが逃走&空はじきした箱罠が設置してあるポイントです。
今回、箱罠は、雪を捕獲していました。
ただ、センサーが反応したわけではなく、風雪がすごくて自然落下したようです。(扉が少し緩い)
流石に、もう来てくれないですかね…
箱罠のすぐ横にドデカい足跡がありました。
一瞬、熊?とおもいましたが、イノシシでした。
前足、後ろ足が重なっていますが、恐らくこんな感じです。
先日、箱わなセンサーがトンデモサイズを検知していましたが、本当にそうだったかもしれません。
⑪ ポイント
ドデカイ足跡を追跡してみました。
現れたのは、イノシシ様が大工事中の農耕放棄地。
写真では一部しか捉えきれませんでしたが、畑全体が掘り起こされていました。
ここまで大がかりに掘り起こされている場所は初めてみました。
まるで演習場です。
この後も足跡を追いかけましたが、竹林付近で見失いました。
基本、臆病なので物音にビクビクしながら、恐る恐る物陰に隠れつつ追跡しました。
誰もいない山は怖いです。たとえ鳥であっても物音は超怖いです。
ただ、このサイズのイノシシは勘弁してほしい感じです。
このポイントは、メインの箱罠の丁度真上です。
昨年の悪夢がよみがえります。メインの箱わな付近は注意が必要ですね。
〇 上記以外のポイント
もう一か所、狙っている隣の山と谷も散策したのですが、そちらはまったく気配がありませんでした。
隣の山には、山奥の村と海岸線をつなぐ少し広い道があるのですが、除雪作業を行ったためなのか、動物の気配がまったくありませんでした。
こちらは、またしばらく観察が続きそうです。