猟期最後の見回りと山道の片付けです。
猟期終了ですので、設置しているくくり罠も撤去しました。
比較的暖かい日が続いた上に雨も降りましたので、なんとか車で山に登れる状態になりました。
とはいえ、道はひどく荒れており、朝10時に片付け作業を開始して開通したのは夕方16:00。
昼ごはんも食べずに道を片付けていました。
13:00くらいに、道を使う農家さんも登ってこられて作業に合流していただき、やっと全線開通しました。
自称22歳とはいえ、疲労困憊で、帰ってから爆睡していました。(持病の腰が痛いです)

このような大荒れした地点が罠まで数か所ありました。
大量の笹や伐採した木を片付けながら少しづつ進むという、気の遠くなる作業でした。

全線開通後、農家さんから「今年はイノシシをたくさん捕ってよ」と声をかけていただきました。
(捕れたらいいのですけどねぇ(笑)、去年は兼業猟師としては、結構捕ったつもりだったのですが、足りなかった模様です(笑))
道を片付けながら罠を見回っていたのですが、猟期最終日の締めくくりに獲物が掛かっていました。
しかも、前回、雪の下で空はじきしていたものを適当に埋めておいた期待度0の罠です。
自分の運の良さに自画自賛と思いきや、獲物は、頭を隠して見つかっていないつもりなのか、近づいてもピクリとしません。
ここまで体が見えていると察しの良い方は気づくとおもいます。
なんというか、不猟の時に現れるいつもの奴が、ぐるぐる巻きになって、かわいい目顔でこちらを伺っていました。
しかも、ぐるぐる巻きで動けなくなった結果、くくり罠センサーは反応しませんでした。
お恥ずかしい限りですが、自分らしい猟期の締めくくりです。
タヌキは解放しても、なかなか逃げてくれないのですが、今回も同様に逃げてくれませんでした。
以下の体制で待つこと数分。やっと逃げてくれました。
動画も待ちきれず停止したので、残っていません。

罠をチェックした際に手が怪しい方向に向いていたので、怪我をしているのかと疑ったのですが、大丈夫そうでした。放獣時に、元気に走っていきました。
ついでに近くの箱罠もチェックもおこないました。
箱罠は、このタヌキが荒らしたと思われる跡がありました。
足跡がくくり罠を目指して歩いていましたので、恐らくは同じ個体かと思います。
他の2つの箱罠にも、反応がありました。
一基は、扉が落ちており何かが漁った跡がありました。
鳥か小動物だとは思いますが、少々気になる反応です。

というのは、この箱罠の近くには、夏になるとイノシシがやってくる林があるのですが、そこに真新しいイノシシの掘り起こしと足跡を見つけました。掘り起こしは、数か所ありました。
2月15日にイノシシを獲ってから、イノシシの気配が消えていたのですが、1頭入場してきたようです。
念のため、この箱罠は、再度、扉をおちるように設置しなおしておきました。
ソロソロ、春の筍シーズンとなるので、要警戒です。

道の開拓作業に夢中で、写真を撮り忘れましたが、箱罠センサーを設置している箱罠にも反応がありました。
こちらも、餌がきれいになくなっていたものの、センサーが記録した体高が低かったのでイノシシではなく、もっと小さな動物だと思われます。
〇 今期の狩猟成果(反省会)
今期の狩猟成果は、
シカ:1頭、イノシシ:6頭、空はじき:5件、くくり罠逃走:1件、箱罠破壊/逃走:3件でした。
昨年の猟期よりはマシですが、まだまだ、思ったような成果は得られませんでした。
昨年末にシカ群れを何度か目撃したのでシカが獲れるのかな?とおもったのですが、結局1頭で終了です。結局今年に入ってからは、シカを目にすることはなくなりました。
反省点としては、箱罠の動作不良が今期最大の問題だと感じました。
先輩から引き継いだ古い箱罠は、色々と不具合が出ています。
このままですと賢いイノシシを作ってしまいますし、安全性も問題になってきます。
お金をかけるか、時間をかけるか悩むところではありますが、手を打つ必要があるのは確実です。
くくり罠は、昨年に作動スピードを改善した結果、有害獣駆除期間は空はじき0で捕獲できていました。ですが、12月中旬に入ってから急に空はじきが連発し、不猟続き。
恐らくは、凍結と地質(水分を含む粘土質)からくるものだと想像しますが、こちらも賢いイノシシを作ってしまいますので、土地にあった踏板を選択する必要がありそうです。
反省点については、有害駆除期間をうまく使って改善していこうとおもいます。